京阪本線のツリカケ車

 この記事は、2009年11月に公開させていただいた「過去記事」であることをご了承ください。


 今から約30年前のお話です。(現時点では約40年前のお話になっています…)

 新性能化の進む電車たちの中で、関西大手私鉄の本線上を営業車として走行すルナツリカケ車は、もう珍しい存在になっておりました。


 京阪本線には、600系というツリカケ車がまだ活躍していました。


 写真は、撮影時期がはっきりしませんが、おそらく昭和53(1978)年頃と思われます。

 撮影場所は、おなじみの野江駅です。

画像
 

画像



 600系は、旧ロマンスカー600・700の主要機器を流用して、1650形に準ずる車体を載せた電車で、昭和36(1960)年に登場。1650形で実施された車体軽量化を、なお一層進めたものだそうです。



 こちらは、1650形の車体を流用した600系630形です。前照灯や戸袋窓など、まるで別形式のように形状が異なっています。

画像


画像



 次の写真は、鴨川縁を走る630形です。

画像



 これらのツリカケ車、当時は普通から優等列車まで幅広く活躍していました。地下線内を、轟音を轟かせて走行していた姿が、懐かしく思い出されます。



 しかし、同様に旧型車の部品を流用して製造された700系が、車体のみを流用して、主要機器を5000系並のものに一新されて1000系に生まれ変わり、現在も活躍中なのに対し、車体強度に劣る600系は、昭和58(1983)年の本線1500V昇圧と同時に引退いたしました。

 なお、1650形の車体を流用する形で製造された630形の一部は、昭和57(1982)年に1800系(二代目)として改造され、支線区で活躍しましたが、平成元(1989)年に引退しているそうです。





 

 最近、この記事のみアクセスが急増しており、不可解なコメントも寄せられるようになっていました。

 そこで、いったん記事を削除し、再編集して公開させていただくことにいたしました。

 過去記事にコメントを寄せてくださっていた皆様には、そのコメントが消えてしまうことになりましたが、なにとぞ状況をご理解くださいませ。



ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

2019年08月25日 08:57
京阪600系の登場時期は私がまだ大阪に住んでいたときですが、あまり記憶がありません。1650系は運輸省規格型の1300系のTc車として組み込まれていたのを、見たこともありますし、当時の新車として乗ったこともあります。厳つい規格型の1300系に挟まれて、なんとも違和感があり、ちょうど近鉄の1560系のような雰囲気を感じたものです。ただ、登場年度が遅かったので、両開き3扉に近代的な雰囲気を感じた記憶があります。600系(2代),630系については、雑誌でその存在を知ったぐらいで多分見たことは無いと思います。高校を卒業してすぐに大阪を離れ、その後はほとんど帰ることも無く、京阪を利用することも無く、現在に至っていますが、700系の残党(1000系)が現在も活躍しているとは京阪も物持ちが良いですね。子供の頃父に連れられて、伏見稲荷に初詣に行った時に乗ったのが、初代600系、700系で、500系が来たときは、妙にがっかりしたのを覚えています。たまたま初代1000系に乗れたときは万々歳でした。もう60年前の想い出です。古い話で全く参考になりませんね。

デトニ2300
HAPPYmountain
2019年08月25日 12:37
子供の頃に見ていると思うのですが認識してなかったです。多分、古い電車やなぁ程度に見ていたと思います。
のり
2019年08月25日 21:49
♪ デトニ2300様
貴重なお話ありがとうございます。
地下線を行くツリカケ車はなかなか豪快でした。轟音を響かせながら地下線に入ってゆく姿は、なんとも言えぬ趣きがありました。
700系由来の1000系は、車体強度を増すためでしょうか、台枠から上に鋼板を一枚重ねたような痕跡があります。現在も優等列車から普通まで幅広い活躍をしています。


♪ HAPPYmountain様
あの時代、大手私鉄でのツリカケ車は貴重な存在でした。しかも地下線にツリカケで乗り入れるという楽しい電車でした。
もう40年も前のお話です。
おけいさん
2019年08月26日 06:34
私が高校生の頃には、まだまだ現役で走っていました。40年近く前の話しです。

600系は車内のインテリアが独特で、背の高い天井の中央に大きな幅の広い蛍光灯グローブが一直線に並んでいて、その間に扇風機を配したものでした(通常、京阪の車内照明は幅の狭い蛍光灯グローブを天井の左右に振り別けて2列に配置されていますね)。他の京阪の車両には例がないものです。600系の車内写真がネット上のどこにもないのが残念です。

吊り掛けのモーター音も轟音でしたが、600系は車体が軽かったせいか、1700系や1800系、1300系よりも少しは軽快な音だったように記憶しています。

急行や準急運用時の複々線区間内では、後続の特急や急行から逃げ切るために、フルノッチで爆走していました。懐かしい思い出です。

貴重なお写真を拝見できて嬉しく思います。
のり
2019年08月29日 06:58
♪ おけいさん様
地下線を走るツリカケ車は、なかなかすごい音でした。
旧型車の機器を流用し新製車体を載せる…、この改造はこの時期あちらこちらの鉄道会社で行われましたね。
なかには、名鉄7300や近鉄18000のように特急車体を載せたものも登場しました。
この時新製した車体がまだ新しいということで、京阪の1000や山陽の2300などのように新型電車と同様の機器を新調して再登場した電車もありました。
くろがね みちゆき
2019年09月01日 23:24
今、600や700という形式だと石坂線になってしまいますね。
この600形や700形、800形のヘッドライトが緑色をしていたのは、「ウランガラス」と言う物がレンズに使用されていた為だと最近知りました。もちろん、微量なので安全性には問題無いのですが。
くろがね みちゆき
2019年09月01日 23:29
少しだけ訂正、ウランガラスは反射鏡に使用されていて、レンズ自体は透明ガラスなんだそうです。だから、あんな独特な光り方をしていたんですね。800系を「ギンバエ目玉」なんて呼んでいたのが懐かしいです。
のり
2019年09月02日 21:13
♪ くろがねみちゆき様
かつては様々な技術が試行されたようですね。
地下鉄御堂筋線の開業にあたっても、車両ばかりでなく施設などにも革新的な技術を用いたとか。梅田駅につながる階段の手すりに用いられた「クロム拡散皮膜」というメッキもその一つだそうです。とてもコストがかかるため、今はされていないそうですが、皮膜が磨耗にとても強いため、全く輝きを失わないそうです。